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  • Writer's pictureMuses of a Herbivore

瑠璃光陰ー漆塗り座卓の色彩

長い旅と退屈な待ち時間の後、ようやく待望の「瑠璃光陰」に入る時間になった。



前庭への山門はすでに見事だった。入口をすり抜けた瞬間、まるで別世界に入ったような気がした。採光が急に変化し、気温の下降を感じた。私たちを取り巻く不思議な色合いは、不気味でありながら心地よく感じさせた。コケの匂いと秋花の香が混ざり合って独特の香気を放った。



そして瑠璃光陰に入った。

この建物は庭を中心して設計されたことは入ってすぐに分かる。全部で三つの段階があって、庭園の眺望は各階によって変わっていた。瑠璃光院を設計した建築家は自然に対してどれほど愛情を抱いていたか、想像にもつかない。



最も壮観だったのは、最上階で漆塗り座卓を真ん中に置いた部屋だった。庭園の色彩豊かな風景が座卓に映し出され、ありそうにない彩りが部屋には溢れていました。周りの人の存在をすっかり忘れるほど美しい風景だった。



写真を撮ろうとさえ忘れた。あるいは、この美しさをカメラで捉えることはどう考えても不可能なことを納得したから写真を撮ろうともしなかった。光、雰囲気、温度、匂い、音、全てがその瞬間に魅惑を与え、視覚しかを記録できないカメラは、瑠璃光陰の魅力を代表するわけがなかった。視覚しかを記録できないカメラは、瑠璃光陰の魅力を再現するわけがなかった。


結局、お兄さんの説得で写真を撮ることにした。しかし、予想通り、写真をどれぐらい頑張って撮っても、何か足りない感じがした。その部屋に立っていた瞬間をとても神秘な気味を当てた何かが。



他の庭園も驚異的で、多彩な色の風景を展示した。しかし、その漆塗り座卓はすでに私を魅了したため、他の庭園をちゃんと憧れることができなかった。


価格、待ち時間に、人込みにもかかわらず、私は両親を連れていて二度と瑠璃光院に戻った。何回行っても価値があるところだったからだ。二回目は朝に到着したため、朝の採光はまったく異なる景色を提供しました。日光はより強く、前回軽視した庭園に照らした。


衣装を着替えっている舞姫のように、瑠璃光院は朝と午後の光に合わせて景色を変えた。この絶え間なく、遷り変わり続く特性は、瑠璃光院にさらなる魅力を与えた。自分の目で見たことがある人だけが理解できる魅力。去ってから長い間が経てもまだ戻ってくるように誘惑する魅力。


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